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数値地図

国土地理院発行の数値地図変換に関して

国土地理院発行の数値地図は、Report Bind Map に取り込む際様々な変換処理を行っています。ここでは、各ファイル形式の変換方法について概要をご説明します。

数値地図についての詳細は、国土地理院のサイトをご確認ください。
http://www.gsi.go.jp/MAP/CD-ROM/cdrom.htm

空間データの変換例

数値地図25000 (空間データ基盤)及び数値地図 2500 (空間データ基盤)の実データは、文字情報で構成されています。この文字情報を可視化する必要がありますが、一般的なアプリケーションでは単純な線情報となります。

数値地図に添付されているビューアーでは、右図のような簡易な形で表示されます。なお、これらの情報はビットマップデータとしてしか取り出せず、拡大縮小に不向きな画像しか生成できません。また、複数の地区を表示できませんので、地域をまたがる地図の作成が難しくなっています。

弊社開発のツールを使用することによって、数値地図を見やすい形に変換、出力することができます。

道路や鉄道の区分を明確にするほか、道路の幅員を区分化しそれぞれの幅員に合わせて、線種、線幅を指定することができます。また、様々な情報をレイヤー毎に分けることができ、必要な地図情報のみを取り出すことができます。

単純に数値地図からデータ変換を行うと、左図のような形で出力されます。

重なったオブジェクト(主に文字列)を最適化(間引く)事によって、見栄えの良い地図になります。

基本的には、この状態まで変換作業を行います。

この他、ご希望の様式に合わせた様々なカスタマイズが可能になります。

空間データの利点

空間データは点と線の緯度経度情報より作図するため、ベクトルデータとしての扱いが可能になります

ベクトルデータは、幾何学的な形を計算によって表したものです。点と線で構成され、拡大や縮小をしても画質の低下がありません。

  • 拡大(手前の文字と線)してもエッジがきれいで、画質の低下がない。
  • データ量が少ないので、読み込み時間を短縮できる。

対するラスタデータ(ビットマップ)は、色の付いた点を格子状に並べて表現しています。写真などの複雑な色を使用するものはほとんどがラスタデータになります。

  • 補正(手前の文字と線)をかけて拡大しても画質が低下してしまう。
  • データ量が多くなるので、読み込み時間が増えてしまう。

Report Bind Map では空間データをベクトル変換して使用するため、画質の低下が無いほか、不要なデータを表示しないことによって更に高速な表示を可能にしています。

地図情報の種別によってレイヤー分けが可能になります

空間データは、以下のようなデータ項目を保持しています。

  • 道路 (位置、名称、国道番号、高速道or一般道、有料or無料、幅員、橋、トンネル、雪覆い)
  • 鉄道 (位置、名称、JR線orその他、駅、橋、トンネル、雪覆い)
  • 河川 (位置、名称、一条河川or二条河川)
  • 水涯線 (位置、湖岸線)
  • 海岸線 (位置)
  • 行政界 (位置、確定境界or未定境界、都道府県界or市区町村界)
  • 基準点 (位置、種類、標高値)
  • 地名 (位置、名称)
  • 公共施設 (位置、名称、国or地方公共団体)
  • 標高 (位置、標高値)

出展:国土地理院(http://www.gsi.go.jp/MAP/CD-ROM/25000outline/25000outline.htm

ラスタデータでは、不要な情報を削除するとその部分が欠損してしまいます。(例えば、地図から表示されている地名を削ると地名の形をした穴が空いてしまいます。)ベクトルデータでは、不要な情報を削除してもその下にある情報が表示されるため、欠損が発生しません。

仕様変更によって、各データ項目別に表示切替えを行う事など様々な表示方法に対応できます。

データ項目別にスタイルを割当可能です

レイヤー分けが可能になるため、データ項目別にスタイル(線種、塗りつぶし種)を割り当てることができるようになります。これによって、利用に即した地図を作成可能になります。

例えば、河川中心線を強調表示して河川を判別しやすくする事などができます。

標高データと地図画像の変換例

数値地図50mメッシュ (標高)と数値地図25000 (地図画像)を利用して、標高関連の画像を作成しています。標高データは、緯度経度の点とその高さを表した文字データのみになり空間データと同じく可視化する必要があります。地図画像は、販売されている地図をスキャナーで読み取ったもので、既に画像データとして保存されているため図化する必要がありません。

標高データの変換例 地図画像例

標高データは河川を正確に描画できません。このため、地図画像の水域を取り出し、標高データで作成された画像に重ね合わせて表示します。以下の例では、水域のみを重ね合わせていますが、他の要素(市街地、道路など)も重ね合わせ可能です。

地図画像のデータは、画像データのため他の情報が重なっている部分が抜けた状態になります。

基本的には、この抜けた情報を補完する作業は行いません。補完する場合は、手作業での修正等が必要になるため作業工数が増えますので、別途お見積りいたします。

なお、標高データ、地図画像どちらの形式も最終的にはラスタデータとして扱われるため、一定以上の拡縮でしか表示品質を保てません。(ラスタデータのため、一定の縮尺ごとに地図画像を用意する必要が出てきます。拡大ではシャギーの発生、縮小でぼやけなどが発生しますが、ラスタデータの特性のため一定以上の品質対応は不可能になります。)

高度な精度が必要になる場合は、国土地理院以外の電子データを使用することになります。

鳥瞰図以外にも標高データを使用して、等高線を描画することも可能です。 ラスタデータ(標高+画像)とベクトルデータ(空間)の重ね合わせを容易に行えます。

地図の作成にあたっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(空間データ基盤)、数値地図2500(空間データ基盤)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。

(承認番号) 平16総使、第375号

 
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